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だが、そんなたけしも今回の大震災での被災状況の深刻さが明らかになると
「何かしてあげたい」という思いが募った。そしてたけしは「こういう時は個々の
悲しみに対して、想像力を働かせることが大事だ」と話すと、一呼吸置いてから
次のように述べた。「数字じゃない。この大震災で死者は1万人、もしかしたら
2万人を超えてしまうかもしれない。でも『1万人』『2万人』と一括りにして考えて
しまうと、被災者のことを全く理解できなくなっちゃうよ。それぞれにそれぞれの
悲しみがある。個人にとっては家族や身内が死ぬことの方がつらい。その
悲しみが1万人、2万人分あるってことなんだ。そう考えれば重さがわかるだろ」。
芸人として、人間として何ができるか―そればかり考えていた時、たけしと同じ
考えで義援金に対しては消極的だった所から、こんな声が掛かった。「おじさん、
被災者のために何かできることやろうよ」。この言葉がたけしを決断させた。
2人で計1000万円を被災地に送ることが決まった瞬間だ。(田才亮)