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13日のロッキーズとのオープン戦で、移籍後初となる本塁打を放ったアスレチックスの
松井秀喜外野手(36)。
深い右中間フェンスを悠々と超える特大の第1号は、球団発表で飛距離約140メートル。
試合後、手元に届いた記念のホームランボールを報道陣の1人に手渡した。
今回の震災で深刻な被害を受けた宮城県出身の20代のカメラマンで、故郷の両親は
無事こそ確認されたが、詳しい被災状況は分からず。傷心のまま取材を続けていた。
「大変だと思うけど、頑張ってください」。そう声をかけた松井が帰途に就くのを見届けた後、
カメラマンは人目もはばからず号泣。周囲にももらい泣きが広がった。
ここ数日間、日本から遠く離れた異国で春季キャンプを張る日本人選手と同様に、スタッフ
や報道陣も日本にいる家族や知人の安否の確認に追われた。また、日本が大きな困難に
直面している状況で、普段通りに野球を続けること、それを取材して日本に伝えることへの
葛藤も抱えている。不安感やもどかしさで、取材現場にはモヤモヤした空気がわだかまっていた。
できることなら、少しでもいいニュースを届けたい-。球場に居合わせた日本メディアが
共有する願いを乗せ、この日の打球は母国がある東の方角にアーチを描いた。
日本からの報道などを通して、震災の被害が現在も進行中であることは当地にも伝わっている。
復興へ歩き出す以前の段階で、野球を通して励ましのメッセージなど「伝えられる状況ではない
と思う」と松井は話す。
「皆さんの無事を祈るだけです。1人でも多くの方に無事でいてほしい」。試合後も野球人と
して以前に、1人の人間として祈りを込めた。 (米アリゾナ州フェニックス=笹森倫)
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