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八百長問題コメンテーターは説得力ゼロ
(前略)スポーツライターとして一言いいたくなるのは大相撲問題。
一番滑稽なのは、この前まで八百長はないと言い続けてきた専門家、そしてメディアだ。
大相撲に星の貸し借りがあることを、いま新鮮に驚く姿に、僕はこれ以上ない嘘臭さを感じる。
常識的に考えてあるはずのもの。それは7勝7敗の力士の勝率を見れば一目瞭然。
僕には何十年も前、それこそ小学生の頃から察しが付いていた。
100%フェアなスポーツにはとても見えなかった。スポーツと呼びたくなかったし、スポーツ
ニュースの枠の中でも紹介することに、激しい抵抗を覚えた口だ。
突っ込もうと思えば突っ込めたはずだ。だが、敢えてそれをしなかった。発覚したときの混乱を、
誰もが恐れていたからだ、なあなあにしておいた方が得策とばかり、敢えてないものとして、
みんなで隠してきた。
専門家ほど、事情に詳しい人ほど、知らぬふり、見て見ぬふりをしてきた。
みんなで隠してきた箱の中身が、ふとした弾みで開いてしまった。で、それを見た識者たちが、
へーとみんなで驚いている。けしからんヤツがいたものだと嘆いている。
世の中に嘘臭いことはいくらでもある。とりわけ日本にそれは多い気がするが、大相撲は
その象徴だ。この問題を報じるなら、それ相当の覚悟が必要だ。報じる側も、国民にいままで
取ってきた嘘臭い態度を、まず謝る必要がある。それをしないものだから、ますます嘘臭くなる。
そもそも国民だって、八百長について知りたがっていたわけではない。なあなあにしておくべき
ものだと思っていたはずだ。
(中略)不謹慎を承知で言えば、大相撲の八百長報道は、八百長をしたと言われる親近感の
抱きにくい知名度の低い力士より、それを報じている知名度の高いコメンテーターの方が、
僕には切なく感じる。何倍も滑稽に見える。
説得力ゼロ。出演者全員が嘘臭く見えるところが大相撲の八百長問題最大の特徴だ。
(>>2に続く)
ソース:杉山茂樹のBLOGマガジン February 08, 2011 19:57
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