11/02/02 22:11:52 0
近藤 長かったアジアカップも終わり、結果は日本の優勝でした。杉山先生はちょっと不機嫌そうですが(笑)、その理由から聞かせてください。
▼杉山 不機嫌じゃないよ。優勝はめでたいことですよ。ただ、結果は良かったけど、それ以上でもそれ以下でもない、と。
基本的に結果にはあまり興味がないから。ポイントは4年後に向けて可能性を感じるか否か。やはり中身について語らないと。
近藤 ではあまり世間から反感を買わないように、決勝トーナメント以降、日本のよかったところからいきましょう。
▼杉山 いいところは、負けそうで負けない(笑)。W杯でもそうだったけど、相手に力を出させず、クリンチで逃げながら勝つ術のようなものを身につけている。
近藤 ジャッキー・チェンの酔拳みたいだよね。悪くいえば多少こすっからいプレイも混ぜつつ。
▼杉山 準決勝、決勝に関していえば、前評判で劣り、内容で劣り、それでPK戦や1点差で勝つ。3-0では負けないわけですよ。
オーストラリアなんて、準決勝を華々しく勝って勢いもあったのに、あれだけチャンスがありながらいかせず、日本は数少ないチャンスをいかした。
そういうことがこのところポコポコ起きるようになった。昔はなかったことだよ。
近藤 サッカーの法則としては、こういうことはよく起こるじゃない。決めるべきときに決めないでいると、最後は1-0で負けてしまう。
川島のおかげもあったけどね。
▼杉山 川島はハイボールをポロッとやったり、ミスもあったけど、1対1は強かった。あれだけ攻められたから慣れたというのもあるけどね。
近藤 本田圭佑の評価は高いよね。
▼杉山 悪くいえば本田ジャパンになってしまっている。準決勝、決勝と、選手は本田を探していた。
本田に預けておかないと危ない感じ。いいことだとは思えないけどね。そこに監督の力は感じられない。
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