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スペイン１部マジョルカへの完全移籍が決まった元日本代表ＭＦ家長昭博（２４）。
世界最高のリーグで欧州第一歩を踏み出す天才ドリブラーは、ＣＳＫＡモスクワの日本代表ＭＦ本田圭佑（２４）と同じ１９８６年６月１３日に生まれた。
誕生日が同じ、利き足も同じ２人はＧ大阪ジュニアユース時代にともにプレー。
ユース、トップと順調に昇格した家長は、高校在学中の０４年６月にＪリーグデビューを果たし、初陣でいきなりゴールを記録。
同年８月にはＧ大阪史上初となる高校在学中のプロ契約を結んだ。ユースチームに進めなかった本田は石川・星稜高に進学。
全日本ユース準Ｖ、選手権ベスト４の実績を引っさげ、Ｊ１数チームの争奪戦の末に名古屋に加入した。
同じＪ１の舞台に立った２人のライバルだが、その後は明暗が分かれた。
Ｗ杯南アフリカ大会で２ゴールを挙げて１６強進出に貢献し、リバプールなど欧州強豪から熱視線を浴びる存在となった本田。
対する家長は「和製メッシ」と期待されながら、才能がひしめくＧ大阪で定位置を確保することができず、０８年に大分へ期限付き移籍。
しかし右ひざ前十字じん帯損傷の重傷を負い、同年の北京五輪出場は夢と消えた。
昨季、大分で復活を果たした家長は、今季は３１試合４得点の活躍でＣ大阪のＡＣＬ切符獲得に貢献。
来年１月のアジア杯の日本代表予備登録メンバーに選出され、念願のスペインクラブとの契約もつかみ取った。
Ｃ大阪移籍初ゴールを決めた今年７月には「（本田は）日本を背負っていくと思うけど、自分もそういう選手になりたい。
代表だけでなく上を見てやっていきたいです」と話していた家長。本田とのライバル・ストーリー第２章が、欧州の舞台で始まった。