10/12/16 01:11:56 QKIghOhM0
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「大丈夫だよ。俺はもう死ぬことから逃げるつもりはないからさ。さっきの『死にたい
指数』で言ったらいまは八から九の間ってとこだよ?」
ヤスオの言葉になにかを言いかけたキョウヤが、ふと思い出したように小さく「あ
っ」と声を上げた。
「十二時を回りました」
「とうとう四十一になっちゃったか。これでバカボンのパパと同い年だ」
「……すみません、どちらのお父様ですか?」
「知らないの? 『これでいいのだ~』ってヤツ」
「これでいいのだ……?」
ヤスオは『天才バカボン』の主人公である「バカボンのパパ」の年齢が四十一歳
だと説明しようとしたが、ふと思い直して話題を変えることにした。目の前で困惑した
表情を浮かべている若くてマジメな男は、そもそもこのマンガの存在すら知らないの