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ソフト契約更改交渉 新年棒制大荒れ必至
ソフトバンクは１日から契約更改交渉がスタートする。球団側では今季から年俸算出に新システムを導入
したとあって、主力選手を中心に下交渉を行ってきたがここまでは疑問の声が噴出。７年ぶりのリーグ優勝
でバラ色のオフどころか、一転大荒れ模様の可能性も出てきた。
７年ぶりのリーグ優勝。その恩恵を受けるどころか、ソフトバンクのオフには暗雲が立ちこめている。問題は
年俸算出に関しての新システム導入だ。球団側は主力選手に水面下で説明を続けてきたが、エースの杉内が
「自分が簡単に押せば、他の選手にも影響する」と警鐘を鳴らせば、リーグＭＶＰに輝いた和田も「今年頑張った
ことが全く意味がなくなる」と同調。理解は得られず平行線の状態が続いている。
新システムでは、ある一定額の年俸をもらっている選手については前年までの活躍、実績は年俸に反映されなく
なる。単純計算でいけば、高額年俸の主力投手が２年連続で１５勝を挙げても、数字の上では現状維持となる。
昇給のためには前年以上の数字を挙げなければならない。さらに、球団では出場試合数にも重きを置く方向だが、
勤続疲労など目に見えない部分については不透明。中継ぎ陣にとっては死活問題となってくる。
年俸が低い若手選手が成績を残せば給料は上がっていくが、球団幹部が「どこかで線を引かないと、というのは
ある」と話すように、球団側では年俸を一定額に抑えたい考えだ。ＦＡ選手を除いた複数年契約にも否定的で、
単年勝負を明確に打ち出したのが今回の新システム。とはいえ選手にとっては寝耳に水。システム導入をシーズン
終了後に通達してきたことにもある選手が「これでは後出しジャンケン」と話すなど、球団側の姿勢に不信感を
表している。
１３日からは優勝旅行が控えている。交渉スケジュールは限られている中、このままでは越年選手の続出は必至だ。
[ 2010年12月01日 ]
スポニチ Sponichi Annex URLﾘﾝｸ(www.sponichi.co.jp)