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斎藤 1000万円新スコアボード寄贈案「早稲田にいた証を契約金で」
今秋ドラフトで日本ハムから１位指名を受けた早大・斎藤佑樹投手（２２）が２３日、日本ハムとの契約金の
一部で、西東京市東伏見にある早大練習場に電光掲示のスコアボードを寄贈する案を明かした。自らを育てて
くれた母校に対する恩返しで、いわば「ハンカチボード」。最高で１０００万円の費用がかかるが、
斎藤は感謝の気持ちを電光掲示板という形にする。
母校への恩返し。日本ハム、いや日本球界の黄金ルーキーの斎藤にふさわしく、規模も大きかった。
「（恩返しは）やはり形にしたいですよね。ネットもボロボロで修理したいけど、一つ考えがあるんです。
電光掲示板です。ちょっと（値段が）高いけど、奮発しちゃおうと思っています」
早朝７時から始めた自主トレを終えた右腕は、そう言うと満足そうな表情を浮かべた。明治神宮大会で初優勝を
飾った１８日に「今、言えることは大学を選んでというか、早稲田に来て本当によかった」と振り返った斎藤。
１２月上旬にも行われる日本ハムとの入団交渉では最高条件である契約金１億円、年俸１５００万円を提示される
ことが確実となっている中、斎藤がひたすら思案してきたのが「早稲田にいた証を、契約金の一部で示したい」
ということだった。
そこで視線を向けたのはやはり汗と涙を流した早大練習場だった。同グラウンドは今春には土から神宮球場と
同タイプの高性能人工芝へ生まれ変わった。その中でふと中堅後方に目をやると、伝統ある野球部のスコアボードは、
「１」「２」と書かれた数字ボードをかけるレトロなものだった。練習試合では控え選手が手作業しており、
老朽化も進んでいる。「最終的に大石、福井とも相談します」と話したが、早大１００代目主将、そしてチーム
を明治神宮大会初優勝へ導いた主役の発案「ハンカチボード」なら、誰にも異存はない。
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