10/11/23 16:20:23 0
外食チェーン店のメニューやコンビニエンスストアのスイーツなどの商品を紹介するテレビ番組が
人気を呼んでいる。番組で紹介されると企業側の協力が得られるため、テレビ局側にとっては低予算で
視聴率が稼げる一方、“出演”する企業も紹介されると売り上げアップが期待でき、新たなPR媒体として
熱い視線を注いでいる。
◆ベスト10を予想
「『牛めし』だけじゃない、ということが分かってもらえるかな」
テレビ朝日系の番組「お試しかっ!」の11月8日の放送では、牛丼チェーン大手の松屋フーズが取り上げられ、
松屋の緑川源治社長は放映による認知度アップに大きな期待を寄せた。取り上げられたのは、人気メニューの
ベスト10を当てるまで出演者らが注文と完食を続ける企画。当たるまで延々と店内やメニューが紹介される。
放送後、同社は「お客さまから『昨日見た』と声をかけてもらった。効果は大きかった」と語った。
個別の企業や商品名が取り上げられるテレビ番組は「お試しかっ!」以外にも、15年前から放送されている
「ランク王国」(TBSテレビ系)や、商品の生産工程を紹介する「シルシルミシル」(テレビ朝日系)など増えている。
かつては公共の電波で特定企業に肩入れできない空気があったが、不況でこの“原則”は崩れつつある。
◆制作費削減も
放送作家の野呂エイシロウ氏は「情報番組も、高級グルメより身近な外食チェーンを見たいというニーズが
強くなった」と分析する。また、「テレビ広告費が減り、局内で制作費削減が叫ばれる中、商品を“ダシ”に
タレントがよもやま話をするという番組構成は制作費削減にもつながる」という側面もある。
企業側の意識改革もある。「視聴率10%の番組の中には、CMに入ると視聴率2%のものもある」(野呂氏)
というCMの現状もあり、番組内の企業や商品PRは「CM以上の効果があり、宣伝費もかからない」との認識が
広がった。
( >>2-5 あたりに続く)
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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