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サッカー・Ｊリーグ２部（Ｊ２）で
昇格圏内の３位をキープしてきたアビスパ福岡がＪ１昇格に王手をかけている。
ここまで１９勝５分け９敗で、勝ち点６２。既に昇格を決めた柏レイソルとヴァンフォーレ甲府に続き、
残り１枠を勝ち点５差の４位・ジェフユナイテッド千葉と争う。
残り３試合。福岡は、最短でＦＣ岐阜戦（岐阜・長良川球技メドウ）がある２３日にも、５年ぶりのＪ１復帰が決まる。
昨年はチームワーストの１１位に終わった福岡。今季も４月に４連敗があったが、大卒の新戦力、中町公祐（２５）、末吉隼也（としや）（２３）の両選手が、
中盤で攻守の要となるダブルボランチとして定着するとチームが安定した。
さらに東京ヴェルディから移籍してきた永里源気選手（２４）がリーグ４位の１３得点（第３５節時点）を挙げ、
６月に左ひざの故障から復帰した城後（じょうご）寿（ひさし）選手（２４）も活躍し、１８試合で８得点。新旧の戦力がかみ合い、躍進した。
２０日の東京ヴ戦では、苦戦しつつも終了間際に高橋泰（ゆたか）選手（３０）がフリーキックを直接決めて劇的な勝利。
昇格にまた一歩近づき、「今日の勝ち方は勢いに乗る。全員で同じ方向に進んでいけば結果はついてくる」。天皇杯でもＪ２勢で唯一８強に勝ち残っており、快進撃が続く。
選手たちに油断はない。試合後、監督、選手たちが決まって口にするのは「次の試合」という言葉だ。
９月に千葉との勝ち点差を７まで広げながら、連敗して１差まで迫られたこともあり、丹羽大輝主将（２４）は「次の試合でしっかり勝ってから振り返る」と、
試合結果に一喜一憂しないよう気を引き締める。
２３日に昇格が決まる条件は、福岡が勝って千葉が引き分けか負けること。「我々はまだ何も勝ち得てない。もう９０分間、全員で取り組むことしかない」と篠田善之監督（３９）。
九州に再びＪ１の灯がともる日は、もう目前だ。