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今や200人にも達しようというAKB48グループの中で、「へたれ」「ヲタ」など、
およそアイドルには似つかわしくないキャラクターで注目を集めているのが、
“さしこ”こと指原莉乃(17歳)だ。
第2回AKB48選抜選手権では19位と、これまで“中の中”な位置に甘んじてきた彼女だが、
最近は「月刊ヤンマガで冠(かんむり)マンガスタート」「アメブロでベスト10常連」
「週刊プレイボーイで表紙&巻頭カラー」など、人気メンバーを押しのける活躍を見せている。
このブレイクの理由はどこにあるのか? AKB48総合プロデューサーの秋元康氏は、
“さしこのくせに”という一見、侮辱ともとれる切り口でいじられても輝いていられるキャラにあると指摘する。
「どこに、“~のくせに”呼ばわりされるアイドルがいるだろう?
『いや、指原って意外にかわいいよ』『確かにへたれだけど、頑張ってるじゃん』。
期待のハードルを下げたことによって、指原を応援してあげようというファンが増えた」(秋元氏)
また、「アイドルらしくない親しみやすさ」で関係者からの評判もいい。
「言動が超素直で、いい意味でアイドルという壁を感じさせないんですよね。応援したくなります」
と語るのは、『週刊ヤングジャンプ』で「さっしー美女計画」を担当する編集者の山下剛一氏。
メンバーの峯岸みなみも、「絶対に“アイドルど真ん中”ってタイプじゃないですよね。
自信がなくてネガティブだし。でも私も同じだから、実はすごく共感できるんです」と、
指原の飾らない姿に共感を示す。
「僕はこの『期待されないところから意外にいいんじゃない?と見直させるエネルギー』を“さしこ力”と名付けた。
今の日本に必要なのはこの“さしこ力”なのではないか?」
(AKB48プロデューサー・秋元康氏/雑誌『WiLL』2010年11月号より)
秋元氏にここまで言わせる指原だが、本人によると「敵をつくらず、ハプニングに巻き込まれず」が、
さしこ的な生き方なんだとか。アイドルなのにへたれだなぁ…と思ったアナタ、
もうすでに“さしこ”の魅力にハマっているかも?
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