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男女4階級を行い、男子90キロ級の小野卓志(了徳寺学園職)が決勝でチョリエフ(ウズベキスタン)に、
女子63キロ級の上野順恵(三井住友海上)は決勝で王沁芳(台湾)に、ともに一本勝ちして金メダルに輝いた。
闘い終えたボクサーのように、女子63キロ級の上野の左目ははれ上がっていた。激戦の勲章は金メダル以上に、
2年連続の世界選手権女王のすごみを感じさせた。
キム・スギョン(北朝鮮)との準決勝がヤマ場だった。気迫十分の相手は、開始早々の組み手争いで握りこぶしを
当ててきた。上野は左目を押さえてうずくまりながら「5、6発殴られた。絶対に勝ってやると思った」
以前は精神面の弱さを指摘されたが、いまは世界女王として引き下がらなかった。逆に攻勢に出て、延長で
優勢勝ちした。目がふさがった状態で臨んだ決勝は内またで相手を崩し、崩れけさ固めで抑えて一本勝ちした。
前回のドーハ大会70キロ級は姉雅恵さんが気迫あふれる柔道で制し、北京五輪での五輪2連覇につなげた。
同じような闘志で勝って「自信になる」と胸を張った。
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