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7日に福岡市であった第89回全国高校サッカー選手権福岡大会の決勝は、勝敗を決める
PK戦で両チームの11人が2回ずつ、延べ44人がける異例の展開となった。
福岡県高校体育連盟は「44人がけるPK戦など聞いたことがない」と驚く。
最後は九州国際大付が東福岡を下して優勝した。
レベルファイブスタジアムで行われた試合は80分間無得点で延長戦へ。その前半に
九州国際大付が先制したが、東福岡もすかさず1点を取り返し、PK戦にもつれこんだ。
PK戦では東福岡が先にけり、九州国際大が後から続いた。両チームとも最初の5人を
含む11人全員が1本も外さず1巡目が終了。2巡目に入って26人目の選手がけり終えると、
足元の芝が荒れてきたため審判がサイドを変えた。
東福岡の16番目、MF佐々木陸主将が初めて止められ、スタジアムに歓声とため息が
交錯したが、その直後にGK渕上隼人選手が好セーブ。2巡目も最後まで行き着き、
GK同士の対決になった。
東福岡の渕上選手はゴール左隅に向かってけった。九州国際大付のGK栗原佳太選手は
横っ飛びして、手ではじいて止めた。直後のキッカーはその栗原選手。笛が鳴るとすぐに
シュートを放ち、球は渕上選手の手の先をすり抜けてゴールネットを揺らした。
両GKはピッチ上で握手を交わし、健闘をたたえあった。栗原選手は「足がプルプル震え、
心臓が飛び出そうだった。キッカーとしても早く終わらせたかった。練習の成果が出せて
最高です」と話した。
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PK戦で東福岡16人目のシュートを止める九州国際大付のGK栗原佳太選手
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第89回全国高校サッカー選手権 福岡大会組み合わせ・試合結果
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