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「光栄なことに大賞をいただき、身震いしております」
きのう(2010年11月1日)行われた第5回ポプラ社小説大賞の授賞式で、
大賞を受賞した俳優の水嶋ヒロ(26)は、なんとも率直な言葉で新人作家誕生を印象づけた。
ところが、その前から「とくダネ!」のカメラがずっと彼に密着していた。
多分、水嶋夫婦と親交が深い小倉智昭の仕掛けだろうが、ここでも言葉が実にストレートだった。
授賞式へ向かう車の中。
「作家になろうという気持ちじゃなく、何か自分の中にあるものを表現しようと思った時、いちばん良かったのが執筆だった」
「ボクのなかにあるメッセージを何かしらの形で伝えられたら、というのがきっかけです」
―執筆はいつごろから。
「1年半くらい前からですかね、構想も執筆も含めて。仕事が終わって夜遅くコツコツと書き進めていたんです。
ヒマさえあれば書いてました。作品は命がテーマの作品です。子どものときからいろんな経験をしていく中で、
たくさんのカベに当たって、自分の生についてというか、生と死について深く考える機会が幼い頃から多かったんですよ」
―応募を斎藤智にしたのはなぜか。
「水嶋ヒロだとちゃんとした評価をもらえているのかわからない。本名で出すことで、しっかり評価してもらえるかなと」
―絢香さんは何と?
「自分のこと以上に喜んでくれた。嬉しかったです」
会場前についたら大勢の報道陣。
「ウワッ、たくさんいらっしゃいますね。すごいですね」
会見の前に廊下・控え室では、「本名なので全然違う気持ちですね。
どうスイッチをいれたらいいのか正直わからなくて」と話していた。執筆でこころがけたことはこんな点だ。
「読み終えた人がきちんと映像を頭の中で描けて、
1本の映画を見終わったような感覚になってもらえたらいいなと思いながら書き上げた。
挑戦だったので、常に『これでいいのか』『ちゃんと伝わるのか』って悩みつつ書いてました。
もちろん映画化を目指したいと思いながら書いたので、かなったらいいですね」
>>2-5へ続く
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