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東大医学部在籍の2人の野球部員が、勉強との両立を成し遂げた。東京六大学秋季リーグを終え、
安原崇哲投手は「医学部でも4年間続けられることを示せた」と感慨深げに語り、福井大和投手は
「両立できたことはこれからの人生に自信になる」と笑顔を見せた。
ともに兵庫・灘高出身で現役で合格。医学部に進む理科三類からの入部は当時、東大で20年ぶりと
話題になった。
安原はリトルリーグで全国大会に出場し、灘高時代は主将でエース、4番打者と実績十分。
リーグ戦は1年秋にデビューし、2年秋に法大戦で先発するなど通算21試合に登板した。
勝敗はつかず「できれば勝ちたかった」という思いも持つ。
福井は2年春に初めてベンチ入りしたが、なかなかマウンドに上がれなかった。「焦りはなかったが、
早く投げたい気持ちはずっとあった」。念願のデビューは最後のシーズンの10月23日の法大戦。
7回に登板して2死満塁のピンチとなったが、無失点と踏ん張った。「緊張した。テンポは悪かったが、
ゼロに抑えられて良かった」とほっとした表情だった。
ともに授業の関係で全体練習に参加できないことが多かった。ハンディは大きかったが、安原は
「自主練習もできるし、投手なので捕手さえ見つければ練習できるので困ったことはない」と言う。
福井は「医学部の先輩がいなかったし、4年間やれるか不安だった。あいつと一緒だったからこそ、
やってこられた」と安原を見つめた。
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