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プロ野球・横浜ベイスターズの球団買収交渉を巡り、
親会社の東京放送(TBS)ホールディングスが27日、
来季も球団を保有する方針を示し、横浜から球団の本拠地が
移転する事態はひとまず回避された。
球団の横浜残留を訴えていたファンや加地隆雄球団社長、林文子市長らは
安堵(あんど)の表情をみせたが、ファンの間からは
「残留する以上は、もっと強い球団にしてほしい」などの声も上がった。
「みんなの思いが伝わった」―。球団の横浜残留を求め、20日から署名活動を
行っていた“ファン御用達”レストラン「ヤンキイス」社長の石野晶さん(57)は、
声を弾ませた。石野さんはこの日、約8000人分の署名を林市長に提出。
提出は元々予定されていたが、「絶好のタイミング。これを起爆剤に市民が
球団を応援するきっかけになれば」と語った。
加地球団社長は午後、球団事務所で記者会見を開き、
「引き続き、横浜をフランチャイズとして試合ができることを喜んでいます」
とほっとした表情。来季以降の球団経営については「地域に根ざした、
横浜市民に愛される球団作りをし、チームが強くなることで地域の
活性化に努めたい」と強調した。
また、球団の横浜残留を訴えていた林市長も「大変うれしい。今後は、集客が
経営の安定化につながると思う。そういう側面でお手伝いをしていきたい」と話し、
松沢知事も「今後も、地元のチームとして応援していきたい」と話した。
ただ、親会社のTBSは27日開かれた記者会見で、再来年以降の球団の
保有については明言を避けており、ファン歴30年の横浜市都筑区の
会社員市来孝明さん(50)は「来年もまた買収交渉の話が出てくると
思うので心配だ。観客を動員するためにも強くなってほしい」と訴えた。
また、横浜ベイスターズが今季、3年連続最下位でシーズンを終えたこともあり、
今回の決定に不満をにじませるファンもいた。私設応援団「全国星覇会」副会長の
早川武尊さん(32)は「本拠地が残ったことはよかったが、
オーナーは代わってほしかった。大した補強もせず、球場では番組宣伝ばかり。
数年後を見据え、しっかり補強してほしい」と辛口だった。
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