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[デトロイト 25日 ロイター] 2010年の米大リーグ(MLB)レギュラーシーズンは、
スタジアムを訪れた観客数こそ前年比で0.6%減少したが、総収入は過去最高を記録した。
ほかの多くのスポーツ同様、MLBも過去数年にわたり、スポンサーの獲得難など景気
低迷の影響を受けている。27日(日本時間28日)開幕するワールドシリーズでは、ナ・
リーグ王者のジャイアンツと球団創設50年目でア・リーグ初優勝を果たしたレンジャーズが
対戦するが、人気球団のヤンキースとフィリーズのポストシーズン敗退は、テレビ放映権を
持つニューズコープ(NWSA.O: 株価, 企業情報, レポート)傘下のフォックスにとって歓迎
されるニュースではない。
しかし、セリグ・コミッショナーは今シーズンについて、MLBの揺るぎない人気を証明する
ものだったと総括する。電話インタビューでセリグ氏は「MLBにとって黄金時代であり、
(低迷する)経済状況を考えれば、史上最も素晴らしいシーズンだったとも言えることに
疑いはない」と述べた。
レギュラーシーズン1試合当たりの平均観客数は前年比0.6%減だったが、景気後退
(リセッション)の影響が直撃した2009年の同6.6%減に比べると、観客のスタジアム
離れには歯止めの兆しも見えている。
また、調査会社ニールセンによると、フォックスでのMLBのテレビ視聴率は、2007年
から2009年には約22%落ち込んだが、今シーズンは前年比で横ばいとなった。
2010年レギュラーシーズンのMLBの収入は、1─6月のテレビ広告収入こそ前年比
7.3%のマイナスとなったが、トータルでは前年比4.5%増の70億ドル(約5655億円)
に届く。
またセリグ氏は、昨年の8億4500万ドルでのカブス身売りや、今年の5億9300万ドル
でのレンジャース売却を例に挙げ、球団の価値は下がっていないと指摘。米経済誌フォー
ブスは、MLB各球団の平均資産価値を前年比2%増の4億9100万ドルと試算している。
ソース:MLB=今季レギュラーシーズン、観客減も総収入は過去最高
URLリンク(jp.reuters.com)