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ガラパゴス化の弊害 October 26, 2010 11:08
ダルビッシュが、来シーズンのメジャー行きを断念したというニュースを耳にしたプロ野球界の某長老。
日曜日朝、恒例のテレビ番組で結構な話だと喜んでいた。
この方は僕の知る限り、日本人選手が海外でプレイすることに大抵、反対する。野球に限らず、サッカー
選手の場合も。
驚くのは、こうした考え方が、日本のプロ野球界では特殊なものではないことだ。「日本プロ野球界の
損失」とか「人材の流出」とか、そうした言い方をもって嘆く人は少なくない。サッカーより明らかに
ネガティブな話として通っている。
しかし、イチローを例に取れば分かりやすいが、彼のプレイはほぼ毎試合、日本のお茶の間で観戦できる。
どこか遠くに行ってしまった感はゼロ。オリックスの選手よりむしろ身近に感じられる。その他の
メジャーリーガーもしかり。脚光を浴びやすい仕組みになっている。日本プロ野球界から出ていった
選手ではあるが損失感はない。野球の普及発展にはむしろ大きく貢献している。
日本のサッカー界のムードは、どんどん行きましょう、だ。欧州でプレイすることを悪く言う人はほとんど
いない。ファンは頑張ってこいよと選手の背中を優しく押す。サッカーと野球との違いだ。もちろん僕は、
サッカー的な考えの方が断然好き。小学生の頃、野球派からサッカー派に転じた決定的な理由でもある。
サッカーには計り知れない広がりを抱くことができた。
とはいえ、当時サッカーに抱いた夢、すなわち世界性を積極的に伝えようとするメディアはそう多くない。
いま、欧州サッカーといえば、香川や本田、長友等の話ばかり。欧州サッカーそのものの話はほとんど
出てこない。だから、彼らが活躍している意味や意義は、少しも伝わらない。所属するクラブのレベルも
よく分からない。
イチローの安打数が6割、7割を占めるメジャーリーグの報道にもそうした傾向がある。日本人選手の話
しかしようとしない。(続く)
ソース
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