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討論番組の参加者に鋭い質問を浴びせ、本音を引き出してきたジャーナリスト、
田原総一朗が、かつてテレビ東京に在籍していたことは意外と知られていない。
その間に手がけたドキュメンタリー番組が、グループ局のBSジャパンで放送される。
「田原総一朗の遺言」(23日午後9時)。タブーに挑むかのような内容は、
ジャーナリスト生活50周年を迎えた田原の原点である。
大学卒業後に勤めた岩波映画を辞めた田原は、64年に開局したばかりの「東京12チャンネル」
(現テレ東)に入社。77年に退社するまで、約70本のドキュメンタリー番組を手がけた。
テレ東に残る田原作品は、現在約60本。このうち番組では、次の3本が放送される。
▽「バリケードの中のジャズ~ゲバ学生対猛烈ピアニスト-山下洋輔」(69年)
▽「オレはガンじゃない!~片腕の俳優・高橋英二の一年半~」(70年)
▽「宣言ポルノ女優 白川和子」(72年)
「バリケード」では、封鎖中の早稲田大大隈講堂からピアノをバリケード内へ担ぎ出し、
ジャズピアニスト、山下洋輔にジャズを弾かせた。「オレは…」では、がんに侵され30歳で亡くなった
俳優、高橋英二にカメラで密着。晩年の1年半を追い掛けた。「宣言」は、当時人気絶頂のポルノ女優、
白川和子を老人ホームへ連れていき、癒やされる老人たちとの交流を軸にまとめた内容。
いずれも、ショッキングなシーンがたびたび登場。そこには、現場でNHK、TBSのスタッフと
よく鉢合わせになったという田原の“取材哲学”が込められている。
「制作費、取材日数、スタッフ数とも圧倒的劣勢の中で、勝つためにはどうすればいいか。
相手も企画力があり、そこでまともに張り合っても勝負がつかない。企画しても放送できない内容。
つまりアブない番組を作ればいい」
五箇公貴プロデューサーは「テレ東に残された田原作品をいま放送することで、表現とは何か、
ドキュメンタリーとは何かということを問題提起していきたい」と話している。
全文
URLリンク(mainichi.jp)
「田原総一朗の遺言~タブーに挑んだ50年!未来への対話~」
URLリンク(www.bs-j.co.jp)