10/10/18 00:59:08 0
URLリンク(www2.asahi.com)
捕手としてチームをまとめ、打っても中軸―東京都内の中学校の軟式野球部が参加した
今夏の大会で優勝した墨田区の区立鐘淵(かねがふち)中学校の泉由希菜(ゆきな)さん(14)は
2年生の女子生徒だ。球速120キロ台のボールを受け、「投げやすいし、気持ちを楽にしてくれる」と
投手の信頼も厚い。夏秋連覇をかけて臨んだ秋の都大会で16日、初戦を突破した。
江戸川区の江戸川グラウンドで開かれた都大会1回戦の相手は明大明治中。初打席の泉さんの
快音が響いた。1回表2死走者三塁から、5番打者の泉さんが放った三塁への強襲安打で
2点目をあげた。3―0で初戦を勝利した。
鐘淵中野球部は、泉さん以外、全員男子だ。身長163センチの泉さんがチームの中に入ると
目立つ存在ではない。しかし、2年生でレギュラーをつかみ、夏は区大会、7月の都大会で5日間で
6試合を勝ち抜いて優勝。都内630校の頂点に立った。
都大会の3回戦では、足立区代表の強豪校と対戦。同点で迎えた最終7回裏、泉さんの中前安打を
きっかけにサヨナラ勝ちした。「勝って泣いたのは初めてでした」。関東大会でも8強に残った。
自分より背の高い3年生が本塁へ突入してきてもブロックで逃げない。同中野球部の国安稔監督(73)は
「男の捕手でもかなわない。関東大会でも相手がびっくりしていた」と話す。
泉さんが野球を始めたのは6歳のころ。同じように野球をしていた2歳上の姉、由有樹(ゆうき)さん(16)の
影響があった。小学校に入学すると「キャッチャーミットがほしい」とねだり、少年野球チームで活躍。
同中の投手の渡辺弘輝君(14)とは小学4年生からバッテリーを組む仲だ。
父の健一さん(43)は「男の子に負けるな」と言い続けてきた。試合での打撃が振るわなかった時は
5時間近く素振りをさせたこともある。中学校では由有樹さんが投手をしていたこともあり、迷わず野球部に入った。