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徳島県阿南市は今年度、全国的に珍しい「野球のまち推進課」を創設、
大会誘致や観光ツアーなど、野球を通じた地域活性化に取り組んでいる。
田上重之課長は「緑に囲まれた球場で試合ができ、観光も味わえる。
ぜひ来てほしい」と、野球好きな団塊世代を中心にアピールしている。
同市は１００を超える野球チームが活動、２００７年５月には四国最大級の
「アグリあなんスタジアム」がオープン。同球場完成を期に岩浅嘉仁市長が
「野球のまち阿南構想」を打ち出し、推進協議会を立ち上げるなど、
野球を軸とした街おこしを始めた。
他県からの誘客で市を盛り上げようと、県外チームも参加する大会誘致に力を入れる。
０８年には西日本生涯還暦野球大会を初開催し、富山や広島などから
１１チームが参加するなど成功を収めた。
また、昼は地元チームとの交流試合や四国霊場札所などの観光、
夜は宴席で阿波おどりを堪能できる１泊２日のツアー（１万２０００円）も企画し、
今年は既に山口や静岡から９チームが参加。昨年の実績（２チーム）を上回り、
来年１０月には八丈島からチームが来るなど、人気も上々だ。
もともと観光地ではなく、宿泊先不足などの課題もあるが、田上課長は
「県外からの問い合わせも多く、課専用のホームページを立ち上げる」など、
反響の大きさをてこに、今後も積極的なＰＲを展開するつもりだ。
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