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当たり前だが、監督でサッカーは変わる
October 14, 2010 10:35
両者がっぷり四つ。お互い穴らしい穴はなし。付け入る隙がほとんどない珍しい試合だった。とはいえ、
これまでの日韓戦の中では最もハイレベル。一般受けという意味での娯楽性には欠けたが、噛めば
噛むほど味が出る見所満載の好試合だった。そう解釈すれば、僕の予想は的中したことになる。
アルゼンチン戦よりも難しい試合になると言ったのはザッケローニ監督だが、相手にスキの多かった前戦
より評価できる一戦だと思う。日本は長いトンネルを抜け、ようやく、「普通」の試合ができるように
なった。「普通」に戦えば何とかなる。監督さえちゃんとしていれば、強い韓国にも十分互角に渡り
合える。もっと強いアルゼンチンにも、相手が少しでも慢心すれば、番狂わせを演じることができる。
そうしたレベルに、僅かの間に到達した。喜ばしい限りと言いたいところだが、韓国を見ていると
失った時間の長さも憂いたくなる。
日本同様、悪くないサッカーをした韓国の監督は自国人のチョ・グァンレだ。同じように良いサッカーを
披露した前任者のホ・ジョンモも韓国人。韓国には世界のスタンダードを身につけた監督が数多くいる。
どう見ても日本より進んでいる。理由は分かりやすい。ヒディンクという良い手本があったからだ。
ヒディンクが監督に就任したのは2001年の頭。ザッケローニが、ヒディンク役を果たしたとしても
日本は9年遅れになる。
代表チームは9年の遅れを一瞬にして挽回したが、日本サッカー界全体としてはいまだ9年遅れ。
これは厳粛に受け止めなければ行けない事実だと思う。ザッケローニには、そのサッカーの中身を、
日本中にアナウンスして欲しいものだ。メディアもしかり。勝った負けたの結果報道や、活躍選手を
持ち上げるだけでなく、その中身について迫る必要がある。国の財産にしないと9年の差は詰まらない。
僕はそう思う。
というわけで、韓国戦の採点です。
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つづく