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ピッチで、宿舎で、24時間態勢のザック流改革が本格化した。
日本代表は5日、アルゼンチン戦(8日、埼玉)に向けた埼玉合宿2日目に突入した。
アルベルト・ザッケローニ監督(57)は、食事面では代表合宿では珍しいピザなどのイタリア料理を
取り入れ、ピッチ上では右サイドバックのDF駒野友一(29=磐田)に個人授業を行うなど独自色を
出し始めた。
まるでイタリアの高級レストランだった。朝食会場には2種類のピザ、豊富な種類のパスタ、イタリア
中部の郷土料理ブルスケッタ(焼いたパンに野菜や肉をトッピングした軽食)までが並んだ。
色とりどりのメニューにMF中村が「マグロのカルパッチョまであって驚いた」と目を丸くしたほど。
ザック流の改革は、食のイタリア化にも及んでいた。
関係者によれば、過去に成長期のユース年代を指導していたころからザッケローニ監督は食事には
こだわっていたという。前夜も、選手に「朝食は全員しっかり取ろう」と呼びかけている。
日本人には慣れない“朝からピザ”だが、運動前に炭水化物を摂取するのはスポーツ選手にとって常識。
小麦粉が主原料のピザは最適なメニューともいえる。同じく小麦粉でできていて、9月の大阪遠征の
際に監督自身が気に入ったという、たこ焼きまでも用意されていた。
ピッチでもザック流が出始めた。午前練習後には、DF駒野にザック流のゾーンプレスについて
約10分間の個人授業。現役時代、右サイドバックが本職だっただけに周囲も驚くほどの熱血指導を
見せた。フィジカル練習でも5種類以上の充実したメニューでバランス良く負荷をかけた。
DF槙野は「日本ではコンディション調整のためにやるけど、本当に鍛えられる」と感心しきりだった。
午後には初めて完全非公開とし戦術練習を行った。原博実強化担当技術委員長は「予想以上に
注目度が高く集中させたかったのでは」と指揮官の意図を代弁する。同委員長によれば、この日は
守備を中心に練習し、6日からは4―3―3の布陣で攻撃の練習にも着手する方針という。
随所にイタリアのにおいを感じさせるザッケローニ監督の改革は食、戦術、フィジカルと各方面に
及び始めた。
ソースはURLリンク(www.sponichi.co.jp)