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2か月でアクセス110万…NHK「戦争証言アーカイブス」 元兵士らの生の声に反響
戦争体験を後世に伝えようと、NHKが今夏から開始したインターネットサイト「戦争証言
アーカイブス」へのアクセス数が好調だ。番組で伝えきれなかった証言も含め、元兵士らの
生の言葉を動画で紹介する仕組み。番組を超えた公共放送の独自の社会貢献事業として
も注目される。
「戦争証言アーカイブス」は、NHKが2007年から取り組む「戦争証言プロジェクト」で
制作された「証言記録 兵士たちの戦争」「市民たちの戦争」など、約50本の番組で紹介
した戦争体験者の証言を集めたものだ。
このプロジェクトは、戦争の生き証人たちが年々減る中で、改めてその言葉を全国規模で
収集しようと始まった。地方連隊など各地に組織された部隊の元兵士らにインタビュー。
連隊が送り込まれた戦線の具体的状況を浮かび上がらせるために、一つの戦線につき、
最低5人から話を聞くことにした。
カメラを向けると、それまで周囲に配慮して沈黙を守ってきた元兵士たちがせきを切った
ように話し出した。「文字や映像だけでは気持ちが届かない。人間が肉声で語ることの
意味は大きい」と藤田英世チーフ・プロデューサーは強調する。
番組で放送されたのは数分間でも、インタビューに2時間以上費やしているものはざら。
編集でカットされた部分にも、戦場の実像を生々しく浮かび上がらせるだけの言葉の力が
あった。そこで証言者1人につき最大1時間まで紹介できるよう調整し、今回のアーカイ
ブスを作り上げた。
その際「受信料はテレビ番組制作のために支払われるのに、取材の成果をむやみに
インターネットに流していいのか」との議論があった。しかし「戦争の貴重な記録を後世に
残すためには必要」(ライツ・アーカイブスセンターの宮本聖二チーフ・プロデューサー)との
判断から、放送の副次的産物として公開に踏み切った。
(>>2に続く)
ソース:読売新聞(2010年10月5日(旗本浩二))
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
NHK 戦争証言アーカイブス
URLリンク(www.nhk.or.jp)