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敵地での名古屋戦を２日後に控え、約２時間の練習を行ったＦＷ関口に驚きの吉報が飛び込んだ。
念願の日本代表メンバーに初選出だ。
「うれしい半面、びっくりしています。思い切ってやりたいです。ミスを恐れず、自分のやってきた
ことを素直にピッチに出せれば」
練習終了間際に選手らが集合すると、手倉森誠監督（４２）が初招集の事実を告げた。
チームメートから祝福の拍手をもらい、すぐに両親へ電話連絡。父の利治さん（６２）は涙を流して、
息子の快挙を喜んだ。
サッカーの名門、東京・帝京高から０４年に仙台入りして７年目。日本代表は中学時代から意識して
いたが、昨季までの６年間はＪ２で過ごした。自身初のＪ１イヤーを迎え、代表入りへアピールする
チャンスを得た今季、前節終了時で２４戦中２２戦に出場し、２得点を挙げている。
ザッケローニ新監督も「この１カ月、私と私のテクニカルスタッフがＪリーグを見て、いいパフォーマンスを
していた選手を選んだ」と選考理由を説明した。９月１９日の仙台－山形の“みちのくダービー”（宮城ス）を
視察していた腹心のアグレスティ・コーチ（５４）から、関口の情報が上げられていた。
スピード感あるドリブルを得意としているが、守備面のバランスも考えたプレーを意識している。
「攻守両方をしっかりこなしていたことを見ていてくれるスタッフがいた。うれしいです」と笑顔が弾けた。
仙台所属の日本代表は、福岡から移籍してきたＦＷ山下芳輝が０３年４月の韓国戦（ソウル）に出場したが、
生え抜きとしてはクラブ初の代表選手だ。ＭＦとしてサイド攻撃の中心ながら、代表はＦＷとして選ばれた。
それでも「気にしていません。これがスタートだと思ってやります」と、新指揮官の求める万能タイプとして
能力を発揮するつもりだ。
実は、スターＦＷメッシ（２３）を見るため、８日のアルゼンチン戦を生観戦する予定だった。
スタンドにいるはずが一転、同じピッチに立つ可能性が高まった。「少しは親孝行できたかな」。
高速ドリブラーは日の丸を背負うため、４日に意気揚々と日本代表初合流を果たす。
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