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阪神が連敗脱出、2位に浮上し、中日とのゲーム差を2・5にした。逆転を演出したのは
マット・マートン外野手(28)だ。八回、先頭打者で藤村富美男の持つ球団記録に並ぶ
シーズン191安打目を放って出塁すると、鳥谷の同点三塁打、新井のV犠飛を呼んだ。
18日からは巨人(甲子園)、中日(ナゴヤD)との6連戦。5年ぶりの優勝へ、大一番を迎える。
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どんな形でも勝てばいい。重い空気を切り裂き、背水の猛虎を救った。がけっぷちの状況から、
力強く前に踏み出した。歴史的な一打から始まった執念の逆転劇。導いたのは、4打席すべてに
出塁したマートンだった。
「個人的な記録より、チームが勝たないと意味がない。うれしくないわけではないけど、
チームの勝利につながらないと。今日の1勝は大きい」
流れを引き戻した。1点を追う八回、勝敗の行方を左右した打席。そこまで2安打の男は、
期待を裏切らない。先頭から打席に立ち、1‐1からの直球を逆らわずに右前に運んだ。
50年の藤村富美男の球団記録に並ぶ、191安打目だった。
「それは知らなかった。素晴らしい選手に比べられたのは光栄です」とマートン。
85年のバースの外国人記録に並ぶ、20度目の猛打賞も決めた価値ある一打。
代走を告げられると、ベンチではハイタッチで迎えられ、一気に反撃ムードが高まった。
そこから鳥谷の同点打と、新井の勝ち越し犠飛へとつながった。
次の192安打目が単独トップとなり、猛虎の歴史に名を刻む。異国の地での偉業。
こだわった「相棒」の姿が支えだった。来日前に球団側から野球道具に関して問われた際、
唯一こだわってアメリカから持ち込んだのが「オールドヒッコリー」のバット。メジャー時代を
通じて、折れる回数が格段に減ったという。
ピッチャーのタイプやボールの違い。日米の環境の差を前提に、「バットが折れないことが、
良いバッティングができているということになるかは分からないけど」と話すが、高い技術の
裏付けでもある。ぶれない技術が、支えとなっていた。
(>>2以降に続く)
ソース:デイリースポーツonline(09/17)
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