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■長友らの移籍と負傷者でバランスを欠いたメンバー構成に
ではワールドカップ(W杯)による中断明け、第2登録期間(ウインドー)の補強はどうだったか。
W杯日本代表の長友佑都がイタリアのチェゼーナへ、同じくサイドバックを本職とする阿部巧が横浜FCへと、
それぞれ期限付き移籍をした。この時点でサイドバックは徳永と椋原健太だけだ。前述の通り徳永はボランチに
配置転換済みで、椋原と誰かをサイドバックに置くしかない状況だった。
しかし補強したのはサイドバックではなく、FWの大黒将志と前田俊介、攻撃的MFのソ・ヨンドクのみ。
ウインドーが閉まる直前にはFWの赤嶺真吾がベガルタ仙台へと移籍した。メンバー構成はバランスを欠いている。
サイドバックは松下と中村北斗が務めたが、不慣れな松下はいつしか先発から遠ざかった。
「各ポジションに選手が2人ずついない。いびつであることは確かです」
城福監督が認めた状況は、けが人の続出によってますます悪くなっている。
スタッフをまじえなければ紅白戦をできないほどの員数不足の上に、J1第22節浦和レッズ戦では
前半で羽生と高橋秀人の2人が故障し、早々に交替させざるを得なくなった。
大黒の加入は「補強」と呼べるだろう。けれどもそれが補強になるかどうかは、チーム全体の問題だ。
いくら大黒が優れたストライカーであっても、彼1人では得点できない。
今季の新加入選手によるプラスは移籍による離脱と総合して大きなプラスではないし、けが人が続出しているいま、
チーム力はむしろ昨年よりマイナスになっていると言わざるを得ない。
城福監督が常々言っているように、補強はバジェット(予算)の範囲内で行われるものだ。
だからその範囲内で最大限の仕事をしたことは理解できる。
結果としてできた今年の選手層は、1人も欠けることのない状態ならばリーグ戦の優勝争いに絡めるものだったかもしれない。
しかし米本1人の故障でそのレベルを維持できなくなるものであったことも確かだ。