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■FC東京は本当に「補強」をしていたのか?
FC東京が補強をしても勝てないのはなぜなのか─。
スポーツナビ編集部から与えられたテーマを考慮するに、おそらくこのクラブを定点観測していない立場の人々には、
FC東京が十分な大型補強をしたかのように映っているのだろう。しかし今季の補強は、本当に「補強」だったのだろうか。
開幕時、新加入選手の大半はルーキーだった。他クラブでの実績があったのは松下年宏と森重真人だけ。
外国人FWはリカルジーニョを獲得したが、カタールのアル・アラビへ移籍したカボレの穴を補う選手ではない。
松下と森重の加入によって攻撃的な中盤とセンターバックが昨年のレベルを維持していたとしても、FWは昨年の
開幕時点以下の状態になってしまった。同様のポジションはほかにもある。ボランチだ。
開幕直前にボランチの米本拓司が重傷を負い、長期離脱を余儀なくされたことで計算が大きく狂った。
加えて、手術明けの梶山陽平が開幕スタメンに間に合わないことで、ドイスボランチを本来のポジションとは異なる
徳永悠平と羽生直剛が務めることになった。
Jリーグ開幕一週間前のプレスカンファレンス。深刻さを物語るかのように、城福浩監督はこう言った。
「もっとも層の薄いポジションにけが人が出た」
そうした危機を乗り越えなければ真にチーム力がついたとは言えない、とも言った。しかし今野泰幸と森重真人、
対人守備にもパスにも優れたこの2人をセンターバックに据え、最終ラインからビルドアップする構想は、米本と梶山が
ボランチを務めることが前提である。
このチームに米本のバックアッパーはいない。その穴を埋めるには、メンバーの組み合わせに工夫を凝らすしかない。
試合ごとにメンバーを小刻みに変えることを余儀なくされたFC東京の苦戦は必然だった。
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