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6年前のレース中に落馬し、高次脳機能障害を負った日本中央競馬会(JRA)の元騎手で、岬町出身の常石
勝義さん(33)(滋賀県草津市)が、障害への理解を深めてもらおうと、各地で講演活動を続けている。今月
3日には、生まれ故郷の同町に招待され、200人を前に「症状がわかりにくいので『見えない障害』と言われる
が、ちょっと変だなと感じたら、脳に届く言葉で声をかけて」と呼びかけた。
常石さんは少し足を引きずりながらも自信にあふれた表情で登壇。障害G1レースで優勝した時と同じピンク色の
勝負服を身につけていた。しかし、一つ足りないものがあった。横から母・由美子さん(60)が説明した。「晴れ
姿なので決めたつもりが、肝心のブーツを忘れてきました。これでは馬に乗れません。一番大事なものを
忘れる。これが今の彼なんです」
常石さんは同町立岬中を卒業後、1996年に18歳で騎手デビュー。G1レースでレコードタイムを記録するなど
活躍したが、2004年、小倉競馬場のレースで落馬。一命はとりとめたものの、左半身まひと、高次脳機能
障害が残り、07年引退した。
この日の講演会は、4月に発足した町人権協会が、記念イベントとして開催。同町は常石さんにとっても
15年間を過ごした思い出の場所。会場には、教育・福祉関係者のほか、幼稚園や小中学校時代の恩師も
駆けつけた。
常石さんは語り出した。「馬の上はジェットコースターに乗ったみたい。馬との出会いは僕の宝物です」。その
『宝物』から落ちた事故。高次脳機能障害による記憶障害などの症状で、今も調子の悪い日がある。日常
生活での失敗も隠さず話した。(>>2以降に続く)
■高次脳機能障害
交通事故や脳卒中など脳が損傷されることによって起きる。記憶障害や失語のほか、感情のコントロールが
難しくなって、おこりっぽくなるなどの症状がある。
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