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深刻な経営難にあるJ2東京Vに、新スタジアムへの移転構想があることが10日、明らかになった。
東京都練馬区が進めている「ねりま未来プロジェクト」の1つに3万人収容規模の新スタジアム
建設計画があり、そこを東京Vの新しいホームスタジアムにするべく、水面下で誘致の動きが
あるもの。東京Vは6月からJリーグ主導で経営再建中で、今後の成り行きが注目される。
チーム存続が危ぶまれている東京Vに、新スタジアムへの移転構想が持ち上がっていることが
明らかになった。
練馬区が計画しているのは、国内有数の巨大遊園地「としまえん」(練馬区向山)の敷地の
一部に収容3万人規模の新スタジアムを建設するもので、早ければ14年の完成が目標。
関係者によると「練馬区の活性化につながる開発計画の一つがスタジアム建設」で、
現在、練馬区ととしまえんを運営する西武グループが水面下で協議中。東京Vの選手や
下部組織の保護者にも説明済みという。
かつてはラモス瑠偉(現ビーチサッカー日本代表監督)、三浦知良(現J2横浜FC)ら多くの
名選手を擁し、Jリーグの初代年間王者に輝くなど栄華を誇った東京Vだが、昨年から急激に
経営が悪化。親会社だった日本テレビが昨年10月に撤退し、読売ユースOBたちが経営の
トップに立って再建を図ってきた。
だが“素人経営”は行き詰まり、今年6月にはJリーグ関連会社の「ジェイリーグエンター
プライズ」が株式を取得。Jリーグの羽生英之事務局長(46)を社長に迎え再建の道を探ってきた。
その中で受け皿として浮上してきたのが「ねりま未来プロジェクト」の一つとして新スタジアム建設を
進める練馬区で、志村豊志郎区長(78)も東京Vの誘致に前向き。ホームの味の素スタジアムに
年間1億5000万円(推定)の使用料がかかっている東京Vにとっても、行政主導で安価な使用料が
望めるスタジアムへの移転メリットはあると言える。
問題はまだ区議会を通っていないことと、完成まで4~5年かかること。さらに羽生社長は
「ヴェルディはつぶさない」と新オーナー探しに奔走中だが、決定には至っておらず、越えるべき山は
まだまだありそうだ。
ソースはURLリンク(www.sponichi.co.jp)