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興南が春夏連覇を達成した。沖縄県勢としては初めてとなる、夏の甲子園制覇である。
個人的には、興南の優勝に大きな意味を感じている。
興南の優勝――。その裏にあったのは、大会中に見せたエース島袋の存在感や我如古を中心とした
打線の力強さだけではない。品行方正な立ち振る舞いが、果たした優勝でもある、と僕は見ている。
僕は、このコラムやブログなどで、ひたすら、高校生の眉毛そりや帽子の型つけ、
プレー中のガッツポーズについて、非難してきた。
イマドキの高校生という見かたはしていたが、「人間力」という部分で物足りなさを感じていたからだ。
とはいえ、これは僕個人の思想であるだけで、ごく一般的な思想ではない。それは理解しているし、
自分の思想だけが何よりも正しいと、思っているわけではない。
今の時代に、眉毛を細く整えた球児がいて、ガッツポーズを善しとする指導者がいても、
それは不思議なことではないと思っている。
あくまで思想の違いがあるだけだ。
今大会を見ていると、そうした思想の違いが色濃く、出ていた大会だったように思う。
眉毛を細く整えたドラフト候補のエースや「笑顔」をテーマにガッツポーズを推奨する
伝統校の監督がいたし、一方で、広陵・聖光学院のように、眉毛をいじらない、英明、天理のように、
ガッツポーズを禁止しているチームもあった。履正社は主将の江原ら、
言葉遣いに好感を持てたチームもあった。
(略)
決勝では周知のとおり、興南が13-1で勝った。
興南は今大会中、一度として、得点時にガッツポーズをしていない。それだけではなく、
プレーの随所できめ細やかな彼らのプレーは際立っていた。その裏付けを聞きつめていくと、
日常生活にあると、ナインたちは口をそろえていた。
(続く)
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