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低迷するエンゼルスに対し、地元紙ロサンゼルス・タイムズはついに「激辛コラム」を登場させた。
エンゼルス担当のT・J・シマーズ記者は「エンゼルスは墓穴を掘り、
なお穴を深く深く掘り続けている」という見出しで過激な論調を展開。
そのなかで、松井も“戦犯”の一人に。今春、温かく迎えてくれたロサンゼルスの風は今や強烈な逆風だ。
「今年のチームには生気が全くない。その戦犯であるホアン・リベラ、ボビー・アブレイユ、
ヒデキ・マツイに関しては(本拠地アナハイムのある)オレンジカウンティーの財産を盗んだ罪で逮捕されるべきだ」
確かに10日現在、打率・243、14本塁打の松井が期待に応えたとはいいがたい。
しかし、メジャーでは、ニューヨーク(ヤンキース)とボストン(レッドソックス)以外の新聞は地元チームに優しいのが特徴。
地元意識の強いエンゼルスの地元紙が「泥棒」呼ばわりして論じるのは異例だ。
今のアナハイムのファンの偽らざる心境とイライラぶりを率直に代弁しているともいえる。
今季、年俸600万ドル(約5億1000万円)でエンゼルスに移籍した松井。
球団は表向き、打者としての実力を評価して獲得したが、営業面でのメリットも織り込み済みだった。
古巣のニューヨークよりも、日本から近い西海岸アナハイムのエンゼルスタジアムは、
“マツイ効果”で、日本人観光客であふれ、Tシャツなどの「ゴジラグッズ」が飛ぶように売れ、
日系企業の広告看板が掲げられる?。年間1億ドル(約85億円)の経済効果を見込んでいたとされる。
確かに日系企業10社ほどが契約料年間1億円といわれる広告看板を掲げるなど、シーズン当初は効果が表れた。
しかし、松井の打撃低下とともにチームも低迷。9日現在の1試合平均の観客動員では、
メジャー30球団中5位の3万9897人だが、実はエンゼルスからしてみれば、昨季の同4万4人から減少。
2004年以降では、初めて4万人を割り込んだ。
4万5281人収容のエンゼルスタジアムは赤ゴジラの大活躍で沸き返るはずだったが、
打撃不振とともに“マツイ効果”は薄れてきた。