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松井、退団へ-。エンゼルスが来季以降、松井秀喜外野手と契約延長をしないことが8日、確実となった。
昨オフ、ア・リーグ西地区4連覇へ向け三顧の礼をもって迎えられた松井だが、
打率2割4分台に低迷する打撃不振とともに、球団側は年齢的な衰えも顕著と判断。
8日のタイガース戦も先発落ちし、残り試合も出番が激減するのは必至となった。
松井は来季以降もメジャーでのプレー続行を希望しているが大幅な年俸減、レギュラーの保証なし、
という過酷な条件を余儀なくされる。
松井に突きつけられた現実は酷だった。これまでは相手先発が左腕の際にベンチを温めたが、
ついにこの日は右投手で屈辱の先発落ち。主砲のハンターが出場停止処分にもかかわらず、
スタメン表には「マツイ」の名が消えていた。
球場入りしてメンバー表を確認した松井も、ショックを隠しきれなかったのだろう。
報道陣を避けるように食堂にこもり、覇気のない表情でテレビ画面を見つめるしかなかった。
「ほかの選手も使いたいでしょうし。監督が使いたくなるような結果を出すしかないですね。それ以外ない」。
松井は必死に声を振り絞ったが、今オフのエンゼルス退団はもはや避けられない状況だ。
「このまま2割6分だとは思っていない」。リギンズGMは球宴前、本紙の取材にそう話したが、
8日現在、打率2割4分4厘、14本塁打、55打点と低迷。優勝請負人として鳴り物入りで移籍した男にとって、
この数字で契約延長が許されるほど甘い世界ではない。
しかも、チーム状況が最悪だった7月に松井は絶不調。
地区首位レンジャーズに差を広げられる要因となり印象は悪い。
地元メディアの間でも「松井の来季はボルティモアかカンザスシティーか?」とオリオールズ、
ロイヤルズの“弱小球団”入りがささやかれるなど、もはやエ軍残留の道は閉ざされたといっても過言ではない。
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2010/08/10(火) 11:46:07