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26日、JFLのガイナーレ鳥取が東京都内で「野人続々プロジェクト」の発表会見を行った。
これは、Jリーグ昇格を目指す同クラブが、鳥取県米子市に「YAJINスタジアム」なる6000人収容の新スタジアムを設立すべく、
広く個人の協賛金を募るというもの。「野人」とはもちろん、昨年8月に鳥取に加入した元日本代表・岡野雅行のニックネームである。
会見には岡野本人と、運営会社SC鳥取の塚野真樹代表が登壇し、その型破りなプロジェクトの概要と幅広い協賛を呼びかけた。
Jリーグ準加盟チームである鳥取は、県東部の鳥取市にある「とりぎんバードスタジアム」をメーン会場としている。
収容人数1万6000のサッカー専用で、十分にJリーグの規定を満たしており、本来であれば新たなスタジアムの必要性はない。
しかしこのクラブは、もともと県西部の米子市を発祥の地としており、「聖地」と呼ばれる「どらドラパーク東山陸上競技場」は、わずか2000人収容の小さなスタジアム。
クラブがJに昇格すると、米子では試合が行われなくなることは必至であった。そこで地元のファンが中心となり、施設改修のための署名2万5000人分を市に提出。
だが、すでに県内にバードスタジアムがある上に市の財政状況も厳しいとあって、実現は困難と思われた。
そこで新たに浮上したのが、米子市安倍のゴルフ場跡地に6000人規模の新スタジアムを建設する案。
砂地をならして芝を植える整備が簡単であることに加え、地面を掘って客席を作る工法であれば「3億円でできる」という試算が出た。
「夢の環境整備がわずか3億円でできる。1人1万円で3万人。夢を訴えれば、何とかなる金額」と塚野代表。
そのアイデアを岡野に話したところ、本人も大いに共鳴してアピールに一肌脱ぐことを即決したため、ここに「野人続々プロジェクト」がスタートした。
(つづく)