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バンクバーオリンピック後、現役続行と引退で悩んでいたフィギュアスケートのキム・ヨナ選手が、
2011年3月に東京で開催される世界選手権大会に出場することを発表した。
韓国メディアはキム・ヨナの現役続行ともとれる決定を一斉に報じた。
グランプリシリーズへの出場辞退を受け、韓国では「気持ちの余裕を持つため」
「練習状況がグランプリシリーズには間に合わないため」等々、さまざまな見解が飛び交っている。
中には、世界選手権に出場するという選択は、
現役続行がキム・ヨナ選手にもたらすメリットを最大限に生かした戦略であるとの見解もみられる。
選手生活を維持することで、CMの収入を確保しつつ、
負担のかかる試合には出場しないという意思の表れだとする一方、
「ライバル国の選手とファンから、『正面からの勝負を避ける中途半端な選手』という非難を受ける可能性もある」との見方を示した。
一方、ほかのメディアもキム・ヨナ選手の決定に否定的な見解を表した。
記事は、もっとも出場機会の多いグランプリシリーズへの欠場は事実上の「開店休業だ」とし、
充実のシーズンを送る浅田真央選手との対決を制するのは難しいと分析。
そして、「世界選手権大会に出場する理由のひとつとされる『浅田真央への雪辱』は容易ではない」と指摘した。
同メディアはまた、世界選手権大会に専念するもう一つの理由は、
ソチオリンピックへの出場可能性を残すための布石だという。
ただし、今後4年間の世界選手権だけの出場ではオリンピックへ出場は保証できないとし、
「ソチオリンピックに再挑戦する意志があれば、はっきりとした目標意識を持つべき」と苦言を呈した。
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