10/07/20 10:35:14 0
全国高校野球選手権大会の地方大会(県予選)がたけなわだ。
18日には沖縄大会の決勝戦が行われ、春の選抜大会の優勝校・興南が甲子園一番乗りを決めた。
また、口蹄疫が発生した宮崎では防疫のため異例の無観客試合が続いている。
野球部員や保護者は消毒を徹底したうえで入場が認められるが、応援団やブラスバンドは入れない。
地元の高校野球ファンや応援の練習を続けてきた生徒たちは寂しい思いをしているに違いない。
選手もシーンと静まり返った球場でプレーするのは練習試合のようで今ひとつ気合が入らないだろう。
口蹄疫というやむにやまれぬ事情があるにせよ気の毒である。
ともあれこの時期、新聞やネットで母校の試合結果をチェックする人は少なくないはずだ。
勝ち残っていると、なんとなく気分がよくなり、負けると「あ~あ、ダメだったか」と張り合いを失う。
高校野球は多くの人に故郷を思い起こさせる夏の風物詩だ。
そんな高校野球だが、日本高校野球連盟(高野連)の調査によれば、
今年度の全国の高校硬式野球部員数が13年ぶりに減少に転じたそうだ。
昨年度の16万9449人から16万8488人になった。961人減ったのである。
また、加盟校は05年の4253校をピークに減少が始まり、今年度は4115校になった。
日本は少子化が進んでおり、それにつれて高校も統廃合が盛んに行われるようになった。
硬式野球部の加盟校や部員数が減るのは自然の流れといえる。
WBCを連覇した日本は名目上、野球世界一の国だ。が、それに見合う盛り上がりは感じられない。
トップに位置するNPB=プロ野球の人気は低落傾向にある。視聴率が稼げないため、
地上波の中継は極端に減った。熱心に球場に足を運ぶ人や有料放送での中継を見るコアな
ファンは増えたものの、昔のように世間一般の誰もが楽しむ娯楽ではなくなったのだ。
加えてアマチュアの最高峰である社会人野球も不況のあおりで廃部が続出。
それに代わる選手の受け皿として登場した独立リーグも経営に汲々としており、
クラブチームもひところの勢いはない。
(続く)
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