10/07/20 10:34:26 0
日本高校野球連盟(高野連)の調査によれば、今年度の全国の高校硬式野球部員数が13年ぶりに減少に転じたそうだ。
昨年度の16万9449人から16万8488人になった。961人減ったのである。
また、加盟校は05年の4253校をピークに減少が始まり、今年度は4115校になった。
日本は少子化が進んでおり、それにつれて高校も統廃合が盛んに行われるようになった。
硬式野球部の加盟校や部員数が減るのは自然の流れといえる。
だが、加盟校が5年前まで増加を続け、部員数も昨年が史上最多だったというのは、現在の野球事情を考えればむしろ意外である。
WBCを連覇した日本は名目上、野球世界一の国だ。が、それに見合う盛り上がりは感じられない。
トップに位置するNPB=プロ野球の人気は低落傾向にある。視聴率が稼げないため、地上波の中継は極端に減った。
熱心に球場に足を運ぶ人や有料放送での中継を見るコアなファンは増えたものの、昔のように世間一般の誰もが楽しむ娯楽ではなくなったのだ。
加えてアマチュアの最高峰である社会人野球も不況のあおりで廃部が続出。
それに代わる選手の受け皿として登場した独立リーグも経営に汲々としており、クラブチームもひところの勢いはない。
高校男子の人気を二分する部活は今も硬式野球部とサッカー部なのである。
その硬式野球部の部員が、ついに減少に転じたのだ。少子化と高校の統廃合が進む状況で、今後も減少の流れは止まらないはずだ。
減少の影響があるとすれば人気面である。加盟校や部員数が少なくなれば、当然、高校野球を夏の風物詩として楽しむ人も少なくなる。
野球というスポーツの面白さを熟知し、熱心に観戦に通う人の比率は少しずつ低くなっていくだろう。
硬式野球部員減少の報道は新聞各紙のスポーツ面で小さく掲載されただけだが、実は大きなニュースといえそうだ。
このデータが表すのは時代の変化そのもの。野球にとってひとつのターニングポイントという意味を持っているかもしれないのだから。
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