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「幻の映画」といわれてきた『樺太1945年夏、氷雪の門』が36年ぶりに日の目を見ることになり、
17日から東京の「シアターN渋谷」で上映される。
「大変悲しい結末ですが、このことはあまり知られていない」と、
キャスター・小倉智昭がオープニングトークで取り上げた。
■ソ連圧力か36年間お蔵入り
映画は、日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連が、天皇のポツダム宣言受諾の放送のあとにもかかわらず、
当時日本領だった樺太(サハリン)に侵攻、自決を強いられた真岡郵便局の女性交換手9人の悲劇を描いた物語だ。
原作は元新聞記者だった金子俊男の『樺太一九四五年夏・樺太終戦記録』。
映画化のために設立された「ジャパン・ムービー・ピクチャー」(JMP)が、
9年の歳月と製作費5億数千万円を費やし制作した。
前売り券も70万枚が売れ、東宝系の劇場で上映される予定だった。
ところが、小倉によると「ある種の力が働いて上映禁止」。
北海道と九州のごく一部の東映系劇場で上映されたあと、お蔵入りになっていた。
この「ある種の力」とは、東宝の幹部に対するソ連政府の露骨な圧力と言われているという。
ソ連による不条理な北方領土侵攻の史実は、あまり知られていないが、
小倉は「胸を打つ悲しい作品ではありますが、とても考えさせられました」と推奨した。
ソース:J-CASTニュース
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「氷雪の門」オフィシャルサイト
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