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「アメリカ横断ウルトラクイズ」や「世界陸上」など幅広く活躍した日本テレビの元アナウンサー、石川牧子さん(60)が、
著書『あなたの言葉はなぜ相手を動かすことができないのか?』(ワニブックス刊)で、喋りの奥義を明かしている。
自殺を考えるほど悩み抜いた過去から、たどりついた心に届く会話術とは-。
現在、日テレ学院学院長として指導にあたる石川さんの“教え子”には、アナウンサー志望の学生や社会人のほか、
サッカー元日本代表の武田修宏(43)や、トリノ五輪フィギュアスケート金メダリスト荒川静香(28)もいる。
「みなさん、うまく喋りたいと入学してきますが、『うまく=よどみなく喋ること』と思っている。
『うまく=ちゃんと伝わる』ということなんですよ」
若いころからアフガニスタン女性難民の取材など、女子アナの草分けとしてバリバリだった石川さんにも、
人知れず悩んだ時期があった。31歳の当時はあまり知られていない顎関節症にかかった。
「喋れなくなったんです。『あ』と言うときに『あ』を言うぞ、と思わないと声にならない」
起きてから、寝るまで、常に考えないと言葉が発せなくなった。
「台所で動脈を切ったら…、地下鉄のホームから落ちたら…楽になるだろうなって。
でも、いま死んだら親が悲しむ、と思い、1日死ぬのを待ってみよう、と。
次に3日待とう、1週間待とう、と。そうしているうちに、生きられました。
このことがあったから、病んでいる人、弱い人の気持ちが分かるようになったし、
安易に頑張って、とは言えなくなりました」
著書で強調しているのは、小手先のテクニックではなく、伝えようとする“気持ち”だ。
「スラスラ話すのが“上手い話し方”ではありません。声に張りがあること。
言葉の一つ一つが粒立っていること。声と声との間の“間(ま)”があることです」(続きます)
ソース:ZAKZAK
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画像:石川牧子さん
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