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120分に及ぶ激闘の終わりを告げる笛が鳴ると、多くの選手がピッチに突っ伏した。最後方でゴールマウスを守り続けた主将のGKカシリャスは人目もはばからず、号泣した。
歓喜の輪は大きく広がり、デルボスケ監督は選手に胴上げされた。スペインが悲願の初優勝を成し遂げた。
序盤から持ち味のボール保持で上回りながら、守備意識を前面に出した相手を崩すのに苦労した。「自らのスタイルを出せなかったのは本当だ。90分間苦しんだ」とデルボスケ監督。
前半5分にはセルヒオラモスのヘディングが相手GKに阻まれ、後半25分にはビリャのシュートがブロックされた。
逆に、カウンターから危ない場面もあったが、これまでも好セーブを続けてきた守護神カシリャスが防いだ。
互いに得点を奪えないまま延長戦に突入。しかし、スペインはしたたかさでオランダを上回っていた。
延長後半4分に相手DFが2枚目のイエローカードを受けて退場して数的優位に立つと、
かさにかかって攻めた。その結果が同11分のイニエスタの決勝ゴールにつながった。「白熱した試合だった。PK戦も考えたが、試合を支配できた」とデルボスケ監督は胸を張った。
これまで「無敵艦隊」と称されながら、W杯ではあっけなく敗退していた。2002年は準々決勝で韓国にPK戦の末に屈し、06年は決勝トーナメント1回戦でフランスに敗れた。
だが、優勝した2年前の欧州選手権がチームを変えた。「いい遺産があった。過去を尊敬しつつ、新しい選手を加えた」と同大会直後に就任した指揮官は強調する
今大会も初戦のスイス戦で0-1。1次リーグ突破に苦しみ、船出は芳しくなかった。だが、「大会が進むにつれてチームはよくなった」と守備的MFとして貢献したブスケツ。
デルボスケ監督は「選手たちは成熟している」と話した。
4試合連続の1-0で頂点に上り詰めた。総得点は8点しかないが、失点もわずかに2点。僅差の試合をしぶとく勝てる強さがあった。
欧州選手権との“2冠”を達成し黄金時代を迎えたスペインは、名実ともに「無敵艦隊」となった。