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6月19日、マーリンズ対レイズ戦の試合前、先着1万5000人の観客にラッパが
配布された。バブルヘッド人形をはじめスポンサーのロゴ入りグッズで集客増を
狙う企画は、メジャー各球団とも熱心である。今回、マーリンズが地元サンライフ・
スタジアムで配ったのは、サッカーW杯で話題を集めた南アフリカの民族楽器
「ブブゼラ」だった。
物珍しさもあったのか、試合中はラッパの音が球場内に響き渡り、あまりの
音量に審判団が耳栓をしてグラウンドに立つほどだった。さらに、9回のマー
リンズの選手交代の際、変更事項が正確に伝わらず、打順間違いでアウトに
なるハプニングまで起こった。1点差で競り勝ったものの、試合後、レイズの
マドン監督は「隣にいたコーチとも話ができなかった」と、不快感を隠さなかった。
基本的にメジャーの球場では楽器の持ち込みが禁止されており、インディ
アンスの左中間外野席で名物となっている「ドラムおじさん」などの例外を除き、
鳴り物は聞こえてこない。
● 球場5階の記者席まで届いたドジャース黒田の雄叫び。
だからといって、日本の鳴り物応援を否定するつもりはない。個別のテーマ
ソングや統制のとれた応援のリズムを、励みにしている選手も少なくないからだ。
甲子園の高校野球にしても、応援団の太鼓やブラスバンドが風物詩のように
なっており、鳴り物のない試合はおよそ想像できない。実際、かつてイチローは、
日米の応援スタイルの違いについて「別のものと考えたらどうでしょう。トラン
ペットもブラスバンドもひとつの文化として、独自のものを作り上げる意識を
持つといいのでは」と話したことがある。
(>>2以降に続く)
ソース:ブブゼラ騒動で考えた、野球と音の正しい関係。
URLリンク(number.bunshun.jp)