10/07/09 12:09:55 0
先週の本コラムの反響の大きさに驚いている。
ベスト4を目標にしていた日本代表が、ベスト16で敗退したにもかかわらず、
国内のマスコミはお祭り騒ぎであった。
「感動をありがとう」、「勇気をもらった」など、繰り返すが、ファンがそれを言うのはまったく問題がない。
問題は伝える側のメディアが、一緒になってはしゃいでしまっている恥かしさにある。
そもそもメディアの仕事は、ファンと一緒に感動するのではなく、
試合を通じて「感動」を伝えることにあるのではないか。
そのために、給料をもらい、テレビ局や新聞社は高いギャラと経費を払って、
南アフリカまで彼らを送っているのではないか。
しかし、日本ではいつものことだが、そうではないようだ。客観的な分析を行い、
サッカー解説者がファンと一緒になって騒いでそれで仕舞いになってしまう。
厳しさを欠いたこの種の慣習が長年続き、それが日本のサッカーの発展を阻害してきたと
いっても過言ではない。
思えばいつでも、日本のスポーツ界にはメディアを発信源としたこの種の甘えがはびこってきた。
それは選手たちの問題ではない。協会やメディアを含む周囲の問題なのである。
(略)
当時、日本ではサッカーはマイナースポーツの代表格だった。
確かに、オリンピックでの銅メダルはあった。奥寺康彦がドイツ・ブンデスリーガのケルンで
優勝を果たすなど個人単位での活躍もあった。
(続く)
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