10/06/30 19:07:59 0
このPKが決まれば日本の負け-。パラグアイ5人目のキッカーがボールを置くと、
肩を組んでPK戦を見守ってきた青きサムライたちは、全員が膝立ちになって最後のシーンを見届けた。
唯一の失敗キッカーとなったDF駒野友一(28)は号泣。悔しすぎる敗戦直後、
岡田監督は「今ちょっと、日本のサッカー界まで考える余裕ないです」と燃え尽きた感を隠せなかった。
だがW杯直前に“代打主将”に任命されたMF長谷部誠(26)=ウォルフスブルク=の言動は、
これまでのプレー同様に、落ち着きと献身性に満ちていた。
「このチームメートとコーチングスタッフ、みんなでW杯を戦えてよかった。勝てなかったが、
日本で応援してくれた皆さんに気持ちは見せられたと思う。僕たちの強みはチームワーク。
チームとして戦うことを見せられたんじゃないか」
チーム状態がどん底だった5月30日のイングランドとの強化試合、
DF中沢に代わり初めてキャプテンマークを巻いた。
関係者は「中沢は岡田監督が横浜M時代に主将に任命して優勝した間柄だ。
当時は信頼感も薄れ、中沢も精神的に目一杯だった。主将を変えて流れを変えようにも、
主力選手は個人主義者ばかり。そこでどこの派閥にも属さず『人畜無害』だが、
誰もがドイツでの実績には一目を置く長谷部に白羽の矢が立った」と明かす。
長谷部は最後まで微笑みを絶やさず、「僕は何もしてない。今でもゲームキャプテンは
中沢さんだと思ってる」と謙遜したが、最後のメッセージにも人柄がにじむ。
「みなさんの応援が力になり、感謝してます。次は、ほとんどの選手が
Jリーグでプレーしてるんで、足を運んで盛り上げてもらいたい」
(続く)
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
URLリンク(www.zakzak.co.jp)