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神戸市立の神戸ファッション美術館(同市東灘区)に展示されたアート作品が、
高級ブランドのルイ・ヴィトン社からの申し入れで撤去されていた。
京都市の美術家、岡本光博さん(42)が、にせ物のはんらんする現代社会をテーマにした作品「バッタもん」で、
同社が「素材がコピー商品」と指摘したためだ。
「バッタもん」はバッタの姿をした40センチほどの立体作品。
ルイ・ヴィトンなど5社のブランドのロゴマークや柄が使われた9体が撤去された。
4月15日から今月27日まで開催中の「ファッション奇譚」展に出品されていた。
ルイ・ヴィトン社は5月6日付で美術館と岡本さんに文書を送り、
作品は商標権を侵害するコピー品で作られ「偽造品の販売という犯罪行為を肯定する」などとして展示中止を求めた。
美術館を運営する神戸市産業振興財団は翌日、撤去を決定した。
美術館の久保利洋二事務長は
「展示自体は商標権の侵害とは言えないと考えている。だが、企業と争いながら展示を続けるのは本意ではない」と話す。
岡本さんは同社の指摘に対し、「営利目的のコピー商品と同列に論じるのはおかしい」と反発。
ただし、「作品は大量消費社会におけるオリジナルとコピーの関係を考えさせるもの」として、
素材がコピーか本物かは明らかにしていない。
美術館の対応についても「企業に言われて、すぐ作品を撤去する姿勢は残念だ」と話す。
ルイ・ヴィトン社は「この件の取材は受けない」としている。
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