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サッカー界には日本代表チームが常設されているが、プロ野球界ではそれができない。
12球団オーナー会議で「日本代表チームの常設」という案が検討されたことがあるが、
「誰を日本代表監督にするのか。選手はどういうメンバーにするのか、難題が山ほどある」
(あるオーナー)のが現実で、簡単にはいかない。
北京大会を最後に五輪の正式種目から野球が消えたのも痛い。WBCの第3回大会は
3年後の2013年の予定だ。「1年に1度くらい国際大会を開催して、日本を元気に、
選手の励みにもしたい」という加藤コミッショナーの発言は、少しでも多くの
国際大会実現を熱望する、切迫した本音が込められている。
年間3億円程度の赤字が見込まれているNPBの厳しい財政状態。
そのために、1球団7100万円の拠出金を4000万円値上げして1億1000万円にする案が
出されているが、経営の苦しい球団の反対があり、まだ正式決定していない。
それなのに、今年のオールスターの1試合の放映権料はなんと昨年の半額近い
4000万円程度まで暴落している。一昨年までは1試合1億円を超えていた
放映権料が昨年8000万円まで値下がり。「一度下がり出すと止まらない恐れがある」
と戦々恐々としていたNPB関係者にとって、最悪の結果になっているのだ。
八方ふさがりのNPBにとって、頼みの綱は国際大会しかない。
だからこそ、加藤コミッショナーは大リーグのオールスターにまで足を運び、
セリグコミッショナーと直談判する。が、相手はMLBの利益しか頭にない、
したたかなセリグコミッショナーだ。「総論賛成、各論反対」で悪戦苦闘するのは目に見ている。