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韓国では1998年に金大中大統領が就任し、日本の大衆文化を段階的に開放。
日韓の草の根交流が定着する契機となった。しかし、日韓外交筋によると、
2002年のW杯日韓共催大会の当時でもまだ、韓国では表だって日本を応援
出来ない空気が支配していた。同筋は、「日本の好プレーにはブーイングが起き、
対戦国の得点や好プレーに拍手がわくほどだった」と振り返る。
しかし韓国は、同大会でアジア勢初の4強進出を果たしたのを手始めに、06年
のトリノ冬季、08年の北京夏季、10年のバンクーバー冬季と3大会連続の五輪
で、獲得メダル数において日本を凌駕(りょうが)。経済も好調であることに加え、
今年11月の主要20か国・地域(G20)首脳会議や、再来年の「核安全サミット」
の開催国となるなど、韓国民の自尊心を満足させてきた。外交筋は、「経済や
国際社会における『克日』により、韓国人が余裕を持って、日本を冷静に
見られるようになってきている」と分析する。
ただし、領土問題や歴史問題をめぐり、韓国世論が反日的になる可能性は
依然ある。日韓関係に詳しい李勉雨(イミョンウ)・世宗研究所首席研究委員は、
「韓国人の日本を見る目は複眼的になってきている。良い点を客観的に認める
ことと、歴史問題への反発は、韓国人にとって全く別のことだ」と指摘する。
(ソウル=仲川高志)