11/11/29 20:11:30.22 +XgLTNWh0
>>49
>大阪市営地下鉄・バス:4年以内に完全民営化 橋下氏方針
>毎日新聞 2011年11月29日 15時34分(最終更新 11月29日 18時11分)
>URLリンク(mainichi.jp)
地下鉄ってのは、道路の下を通っている。
なぜかと言えば、地下にも地上の所有権が及ぶから、地上を買収しない限り地下に線路を敷設できない。
道路なら、ほとんどが国や地方公共団体の所有だから、土地を買収しなくても線路が引ける。
だから、地下鉄は国や地方公共団体の所有の道路の下で、地方公共団体が運営している。
これを民営化するとなると、私有地の下を地下鉄が通る場合と同じに、道路に地役権を設定して
地下鉄が通る権利を確保してから民営化することになる。
(地下鉄も全部の路線を道路の下に通すことは不可能だから、現在でも民有地の下を通る場合は
民間に地役権の対価を払って地役権を設定している。)
そうすると、民営地下鉄会社が持つ不動産は、地上の私鉄の所有権と異なり、地役権にすぎないことになる。
地役権も物件ではあるが、普通は銀行借入の担保にはならない。
だから、民営地下鉄会社は巨大な装置産業であるにも拘わらず、借入の担保に乏しく銀行借入が難しい会社
となる。勢い長期の資金調達は「増資」に頼ることになり、株主は常に増資のリスクを抱える。
ある日突然増資が発表されて、株主持分の希薄化で株価は急落するのであるから、そんな会社の株式は高くは
買えない。
PBR0.5倍以下の株がゴロゴロしている株式市場で、こんな資産のない株が市場で売れるか
甚だ疑問である。