11/02/04 21:31:54
何か例のごとくあれな議論が浮上しているから言っておくが、
数学オリンピックと大学の教養過程以降の数学では発想が
根本的に違うのは事実。
大学以降の方のは常に一般化、概念の導入の連続。高校の数1から数C
まで合わせても、ある分野の下手したら1章にも満たないかもしれない。
そして、問題は解くものではなく証明するもの。定義と定理のみが評価され、
単答は最早馬鹿にされる。
一方、数オリは少ないメソッドを幾重にも組み合わせたり洞察したりすることで
到底得られないと思われる答えを力と技術でもぎ取っていく感じ。
それだけに一問一問の価値が大きいし、IMOの問題が解けるとそれだけで
嬉しい(下手するとJMOですら)。
だから、両者に必要な力の種類は全く別もの。
ただ、何故数オリのメダリストが前途多望であるかといえば、片方に冴えている
人間はたいてい頭の回転がよくて、もう片方についても強い可能性が高いから。
数オリは単純に面白いから個人的にはあった方がいいかな。正直、大学以降のやつ
の方が得意というかやりやすいが。