産経抄ファンクラブ第165集at MASS
産経抄ファンクラブ第165集 - 暇つぶし2ch56:文責・名無しさん
11/10/09 06:44:29.39 2dGTbpCVP
産経抄                                 10月9日
昭和35(1960)年の東京には、安保反対の嵐が吹き荒れていた。トヨタ
自動車のOLだった上坂冬子さんも、デモへの参加を決意する。せっかく
だからおしゃれしようと、洋品店で見つけた黄色のセーターは、3千円も
した。当時手取り1万6千円ほどの給料ではとても無理だった。
▼半世紀をへて、デモが再び世界を席巻している。昨年から今年にかけ
て中東諸国で次々に起こった大規模デモは、長期独裁政権の崩壊を招
き、「アラブの春」と呼ばれた。ニューヨークの金融街、ウォールストリート
周辺で連日続くデモは数万人規模に拡大し、首都ワシントンに飛び火し
ている。
▼最近の日本の脱原発デモには、作家の大江健三郎さんら著名人の姿
が目立つ。先月新宿であったデモにも、評論家の柄谷行人さんの姿があ
った。そのデモで逮捕者が出たことに抗議して、柄谷さんらは後日会見を
開き、声明を出した。そのなかに気になる一文がある。
▼「全国各地にデモが澎湃(ほうはい)と起こってきたことは、日本社会の
混乱ではなく、成熟度を示すものです」。いくらなんでもデモを持ち上げす
ぎだろう。英国やギリシャのデモで、一部の暴徒による狼藉(ろうぜき)は、
目に余るものがあった。「成熟」というより、文明の「退廃」を示していた。
▼否定しているのではない。デモもいろいろだと言いたいのだ。晩年の上
坂さんは歩行が不自由だったにもかかわらず、北方領土の返還を求める
デモに参加した。最後尾についていると、女性警察官から「デモから抜け
ませんか?」と声をかけられたという。
▼「国家的な意味がこめられているのを知らないのか」。小紙正論で憤慨
していた。亡くなる1年ほど前のエピソードである。


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