産経抄ファンクラブ第164集at MASS
産経抄ファンクラブ第164集 - 暇つぶし2ch686:文責・名無しさん
11/09/30 05:11:10.01 J8cZsr9g0
【産経抄】9月30日

 日本人として4年ぶりに新大関になった琴奨菊が選んだ四字熟語は、「万理一空(ばん
りいっくう)」だった。不勉強で知らなかったが、剣豪、宮本武蔵の『五輪書』にある言
葉だという。
 ▼難しい四字熟語をはやらせたのは、第65代横綱の貴乃花だ。大関昇進を伝える使者
への口上には「不撓不屈(ふとうふくつ)」を織り込み、横綱昇進時には、「不惜身命
(ふしゃくしんみょう)」を使った。ひらがなでメモを取る記者たちを戸惑わせたものだ。
 ▼日本人は昔から、四字の熟語を好んで使ってきた。ただ「四字熟語」という言葉が生
まれたのは意外に新しい。「四字成語」の方がふさわしいと主張する中国文学者の高島俊
男さんは、昭和60(1985)年に出た『「四字熟語」の辞典』が、元祖ではないか、
という(『ちょっとヘンだぞ四字熟語』文芸春秋)。
 ▼角界だけでなく、政治家の演説や財界人の座右の銘などで、四字熟語は大活躍してい
る。野田佳彦首相は所信表明演説のなかで、「誠心誠意」の代わりに、あえて「正心誠
意」という見慣れない言葉を選んだ。もっとも本日の正論欄で、加地伸行立命館大教授が
指摘しているように、生兵法(なまびょうほう)は大怪我(けが)の基となる。
 ▼那覇発羽田行きの全日空機が今月6日夜、飛行中に急降下したトラブルは、「危機一
髪」の四字熟語そのものの深刻な状況だった。機体は一時裏返り、約30秒間で高度を1
900メートルも下げた。機長がトイレから戻る際、副操縦士がドアスイッチと間違えて、
機体の向きを変えるスイッチを回してしまったというからあきれてしまう。
 ▼幸い怪我がなかった乗客の多くは、今になって恐怖の記憶を呼び覚ましているに違い
ない。いくつかの新聞で使われた「背面飛行」の見出しは、二度と見たくない。



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